人類の○○は、10平方キロメートル!

ブログのしょっぱなから、SF的前提での妄想です。

以下、地名や事件名は数量のイメージを伝えるために用いております。また、このブログは「人類をいかに存続させるか」がテーマであり、この記事では「人類ってちっぽけで弱々しい生物なんだな」ということを数量的にお伝えしたいと考えて記述しております。仮定の話だとしても「死体」関連が苦手な方は、読まないでください。気分が悪くなっても責任は持てません。

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C国では、ITなどを使った国家管理が進んでおり、「ハイテク夜警国家」状態となりました。犯罪者もテロも反逆者も居なくなって、とても平和です。

夜間に「IDシグナルカード」を携帯せずに外出すると、空中を飛び回る警備ドローンから警告され、最悪の場合は、キャプチャされます。もちろん犯罪と判断されるような行動をしててもキャプチャされます。

「キャプチャ?」・・・そう、ドローンさんは、人を捕まえて、空中に連れ去ります。で、即決裁判で、すぐ「処分」します。処分の方法は、手間がかからない方が良いですよね。

そこで、すでに掘ってある「埋葬地」に、空中100mぐらいから落とすことにします。落とすだけでも「たぶん」処分できるので、バッテリーが切れない限り、ドローンさんは往復してキャプチャ&処分を繰り返します。

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という妄想の元、さていったい、どのぐらいのサイズの「埋葬地」が必要かをざくっと計算してみましょう。

人間1名あたりの平均体重=60kg

この中で水分は約60%。燃やせばもっと減る(炭素がなくなる)のですが、ここでは、ミイラ化するとして、24kgが残る。比重は水と同じもしくは重めに考えて、物量は20リットルほどと仮定してみましょう。

10万人・・・東京大空襲ぐらいの死者を埋める感じです。

20リットルは、0.02立米。10万人で、2000立米。

2000立米は、100mx20mx1mですので、厚さ1mに重ねると必要なのは2000平米。錦糸公園(錦糸町の近くの公園。広さは5万平米)だと、敷地の4%ぐらいで充足します。意外と場所はとりません。錦糸公園の全部を使って1mの高さまで積むと250万人までは収納可能です。

東京23区の人口は約1000万人。ということは、このような巨大都市の住民を全員処分したとしても、5ヘクタールの公園に4m積み重なるだけです。なお、水分除去前にいっぺんに積むと、約3倍ですので、10m~12mぐらいの高さが必要となります。

地球の全人類は、現在約80億人。必要な容量は、0.16立方キロメートル。1kmx1kmの敷地だと160mの高さとなります。さすがに巨大都市分の800倍となると錦糸公園では厳しい感じです。そのまま積むと、高さ3200m。富士山並の高度です。近くにあるスカイツリーの約5倍の高さとなります。

もう少し広い方が良さそうです。立川にある、国営昭和記念公園はどうでしょうか? 広さは1.653平方キロメートル=165ヘクタールです。錦糸公園の30倍ぐらいの広さなので、高さはかなり減って、100mぐらいです。横田基地ならば7平方キロ=700ヘクタールなので、25mを切ります。「100mから落とす」ということが可能ですし、そもそも、そのぐらいの「穴」を掘っておけば良いです。

海面埋め立て地はどうでしょうか? 今はきれいな公園になっているゴミ埋め立て地の「夢の島」は43ヘクタール。意外と小さかったです。現在の中央防波堤内埋め立て地は、資料によると、78ヘクタールで埋め立て可能量は1230万トン。1230万立米=78万平米x15m。埋め立て高さは15mぐらいのようです。

この高さをそのまま踏襲すると、必要な面積は、10平方キロメートル。世界の全人口を動員しても、3キロメートル四方の人工島が1つできるだけです。地球全体の表面積は5億平方キロメートルなので、全人類の墓碑である人工島は、本当に極小(5000万分の1)の部分を占めるだけとなります。

「思考する」という特異点がなければ、人類は物質的にとっても矮小な存在と言えそうです。

【kokomade】



📸 アイキャッチ画像は、硫黄島(21平方キロメートル)。日米あわせて、2万~3万人が軍属戦死者となりました。

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