ニキシー管クロック修理

4年ほど前に購入したニキシー管クロック(写真は修理後)、一番右側の秒を表示する管が表示されなくなりました。

寿命だと思うので、このニキシー管を交換してみようと考えました。

1.交換用ニキシー管の購入

IN-16 というタイプですが、現在は製造していませんので在庫探し。国内では見当たらなかったので、イーベイで検索してウクライナの業者から未使用品を購入。今のうちに多めに確保しようということで6本。113ドル。日本円で17000円ぐらい? だいたい2週間ぐらいで到着。

2.ニキシー管を基板から外す

従来通り、はんだ吸い取りシートで、溶かしながら吸着・・・って、基板が1.0mmぐらいあるし、中のはんだは取り切れないのでは・・・という心配どおり、びくともせず。 ??? いったい世の中の人はどうしているのか・・・ということで調べると、「はんだ吸取器」なるものが!

溶かして吸い取るというギミック。簡単な方が良いので、白光のFR-301 を購入。これが19000円。

到着翌日に作業して、わずか2分で終了。これがあれば基板からパーツ外すのは楽勝だ。

3.新しいニキシー管をとりつける

新しいニキシー管を基板の穴にセットし、長い脚はカット。はんだ付け開始。小さいのでかなり難しい。完了してから電源を入れると、5・6が重なって表示され、3が表示されない。

さて、どのホールではんだ付け失敗しているのか・・・? 図面をネットで探してようやく発見。ニキシー管の下のガラス部分に矢印マークがあって、これでどのピンが何かがわかる仕組み。矢印が指さす方向が後ろ側。 図のとおり表示正面(矢印の反対側)から見て5・6表示は手前の2つ。3は右側。もう1回はんだ吸取器で5・6表示用のピンを清掃して、3を含めてはんだ付けのやり直し。これで無事に完了。ここまでで2時間弱。(実作業は少ない・・・)

4.まとめ

結局経費的には買い直すのと同じぐらいかかっている。まあ、勉強になったし、材料や工具も揃ったので良しとしよう。最近は基板制作していないけど、はんだ吸取器があれば、簡単に修理ややり直しができるので、もしかするとやる気になるかもしれない。少なくともニキシー管クロックは、まだまだ楽しめそう。

おまけ:ニキシークロックをスマホカメラで撮影しようとすると、右から1管ずつ順番に光らせていることが良くわかる。人間は残像を見ているわけ。このままだと1個だけ数字が光っているヘンな写真になってしまう。スマホカメラアプリを見ると「長時間露光」がある。たぶんこれかな~と思って使ったらよい感じ。さすがに秒を表す右側だけは重なってしまう(修正もできる)が、最近のスマホカメラは高機能で便利です。

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