ひなたやま(山梨県)
奥さんから、「日向山に行きたい!」とめずらしくリクエストがあったので、「車で山登り」をすることにしました。なかなか面白い光景を見ることができますので、死ぬまでに1度行くべきぐらいのレベルでお勧めです。(なお、他の山でも、こういう山はあると思います)
東京から延々と中央自動車道を走り、午前9時30分に到着。山頂11時、下山開始11時20分、駐車場戻りが12時40分。というのが全体の行程となりました。登りが1時間半、下りが1時間少しぐらいと、「駐車場」からであれば、軽めの登山です。
この「駐車場」というのがクセ者で、資料によると「10数台分」ですし、WEB上では「阿鼻叫喚」の書き込み多数。ということで、9月の平日、なるべく空いていそうな時期を狙ってみました。
尾白川林道(ほぼ1車線!)を、対向車が来ると面倒だな・・・まだかな・・・まだかな・・・まだかよ!という感じで登っていくと、ようやく「矢立石駐車場」が見えてきます。
こんな感じに、狭い路肩に駐車スペースがあります。ほぼ満車で、枠内としては最後の1台でした。枠外でもパーキングできるとは思いますが、路面はでこぼこですので、下をこすらないように注意しましょう。
この写真手前側が麓で、車で上っていくと、こんな感じに見えます。どこで方向を変えるの・・・、この先で転回場があるの・・・と、疑問点がうかびますが、「そんなものはありません」。がんばって、駐車場の幅を含めて、切り返しながら方向転換をおこないます。同乗者がいれば、わりと楽勝だと感じますが、ひとりだとぶつけないかとドキドキする幅です。
帰りには「ホテルのマイクロバス」が停まっていましたので、林道(行き止まり札あり)の先に転回しやすい場所があるのか、バスの運転手が技巧派なのかだと思います。この駐車場が第一関門ですが、車を利用しないと、下から延々と歩くことになります。
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登山は普通に林の中を登っていきます。山道にはキノコ多数。そして、タイヤの廃材を使った土留階段が便利です。
急坂を上りきると、尾根に出て、すぐに「雨量観測計」(なぜにこんなところに科学的なものが?という感じ)、「日向山三角点」(林の中にあって、眺望無し)にたどり着きます。
ここからが本番です。まずは、「海岸まで何マイル?」という雰囲気を楽しみましょう。
下が砂地で林の中。明るい方に向かって歩けば・・・
砂浜が広がっている!
ここは「ガンガワラ」という場所らしいけど、ここの方が「日向山」山頂っぽいので、看板多数。残念ながら、曇りというか霧だったので、視界が閉ざされ気味。時々霧の間から見えるチラっとした景色からみて、かなり風光明媚な場所なんだろうなと思います。
なお、この場所の周辺は「崖!」です。とても危険。ようするに、岩が屹立していて、その中に岩が風化した砂が溜まっているという構造。岩の隙間から見ると断崖絶壁だったり、砂の滑り台です。
この写真はわかりにくいけど、崖のフチから撮影してます。先に見える深緑の部分は谷底の林です。
岩の表面の写真。たぶん花崗岩。砂も花崗岩からできているので、きれいです。
この後は、山頂を後にして、着々と元来た道を下ります。ところどころ、遺構がありますが、なんなんでしょうかね? そちらに興味がある方々にも楽しそうです。登山者の中には、「登山客に見えない」人もいましたので、なにかしらの目的に利用されていた/いる山なのかもしれませんが、考えすぎですね。
下山中、10~30名ぐらいの団体客さんが2組。駐車場に着くと、さらに台数が増えていました。人気があるようです。近くのホテルやリラクゼーション施設のアクティビティに組み込まれているようです。やっぱり、午前中に登山を済ますのは正解に思います。
車で麓まで下山後、キャンプ場などの複合施設内の温泉(尾白の湯)に立ち寄り、ひと風呂浴びました。残念ながら、レストランがコロナの影響で閉鎖とのことで、ここで昼食をとる作戦は失敗。その後、道の駅でうどんをすすり、一路東京へ。「日帰り登山」でしたが、夕ご飯前に戻ることができました。
[KOKOMADE]